創刊号の発売以降、編集部には色々な方々からのメッセージが届きました。中には、小誌をみて「私も何かを始めよう!」と、フリーペーパーやZINEの制作をスタートした人、「止まっていた執筆活動を再開した」なんて方もいらっしゃいました。それはとても嬉しく、本来私が小誌の活動を通じて望んでいたことであります。
そもそも小誌は、書籍制作未経験の素人3名でスタートした文藝誌です。それも、インタビューから原稿の編集、入稿データの作成や書籍に適した紙、製本の方法まで、何から何まで殆ど知らないといっても過言ではないほどです。しかしそんな私たちでも、熱意と誠意をもって作り上げることができました。おこがましくはありますが、私は決して、ハードルの高いものであるとは思いません。
"schop"を発足した背景は、読者の皆様との交流によって、「園」をより良いものにしていきたいという思いだけではなく、深くに埋まっている(あるいは埋めてしまった)「何かを作りたい」という気持ちを掘り起こし、きっかけを採掘する場を設けたいと思ったからです。
第二号の制作で、たくさんの方々にご寄稿の応募をいただきました。しかしその多くは、残念ながら掲載できませんでした。非常に悔しい思いですが、経費やページ数はどうにもなりません…。そして中には、「この人とこの人がタッグを組んだら、何か面白いことができそうだな」と思うこともあったのです。「園が好きだ!」という方々なのであれば、ある程度の共通項があるはずです。もしかすると、やりたいことが一致するかもしれません。たとえ一致しなくても、異なる意見に触れ合い、さらに意見していくことで新しい発見があるでしょう。私も編集部も、まだまだ勉強中の身。"schop"を通じて、皆さんと色々実験できれば幸いです。……江原茗一