「文藝誌」というと書評、評論、詩に文学と少しかたいイメージがついてきますが、この『園』という文藝誌は実に軽やかです。持ち運びやすいサイズや適度な頁数、テキストだけでなくイラストや写真も充実してたり、内容も「多摩だるま」の職人さんへのインタビューや太極拳伝授の体験記があったりと視点の広さに嬉しくなります。100頁程度の冊子の中で読む程に自分の知らなかった世界に気付き、出会わせてくれるのです。
若き編集部の純粋な好奇心と本誌へのまっすぐな姿勢は、これからも手にした人それぞれの日常に豊かな知恵の種を宿していくに違いありません。
この陽だまりの「園」の世界をたくさんの方に手にしてもらえますように。
● SUNNY BOY BOOKS site
東京都目黒区鷹番2丁目14−15
〈営業時間〉
12:00〜21:00
定休金曜
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学芸大学駅を最寄りに佇む書店、SUNNY BOY BOOKSの店主 高橋さん。自らも出版レーベルを発足している高橋さんは、園制作時、本作りにおいてのアドバイスをくださった。